駒場東邦中学校・高等学校主催 模擬国連会議(KTMUN)に高校生10名が参加

国際部だより

駒場東邦中学校・高等学校主催 模擬国連会議(KTMUN)に、主に本校 SMIS(St.Margaret’s International Society)から計10名の生徒(高2―4名、高1―6名)が参加しました。

★生徒代表者コメント

私が模擬国連に初めて参加したのは中学2年生の時で、その時は何も分からず会議についていくのに必死でしたが、模擬国連の集大成となる今回は、模擬国連の白熱する議論を思い切り楽しむことができました。議題は「CO2排出削減に向けた国際的な取り組み」でしたが、実際に世界で課題となっている問題に対して、私たちが各国の大使となり、解決策を導き出す当事者として向き合うことができ、それぞれの大使の柔軟な視点も発揮された素晴らしいものとなりました。
しかし、その議題に対する各国の事情を踏まえると、全ての国の合意を得ることはとても難しく、歩み寄りの姿勢がいかに重要であるかを実感しました。また今回、私はイタリア大使を務めましたが、日本とは異なる国の視点に立って同じ議題に向き合うと、見えてくるものも全く違いました。各国の立場やバックグラウンドがとても多様であることを改めて実感し、異なる立場の国々が1つの地球的規模の課題を解決することにつなげていくことの難しさも痛感した貴重な経験となりました。
(役職:「イタリア」大使 高2  Chisato Y)

今回で最後だから絶対に成果を残そう、と心に決めて参加した模擬国連で賞をいただくことができてすごく嬉しいです。模擬国連を通して、大使として担当国のスタンスを他国の大使に理解してもらい、相手との折り合いをつける交渉力、ただ単に妥協して諦めるのではなく、全員が納得できるものを作ろうとする根気強さを学ぶことができました。事前のリサーチやスピーチ、政策の準備など大変なことが多くありましたが、ペアのおかげでやりきることができて、とても感謝しています。この経験を活かして、世界の様々なことに関心を持ち続けていきたいです。
(役職:「イタリア」大使 高2  Yuma M.)

★顧問コメント

2月9日(日)に行われた「駒場東邦中学校・高等学校主催 模擬国連会議(KTMUN)」に本校から10名の生徒(高2-4名、高1-6名)が参加しました。今回は、「CO2排出削減に向けた国際的取り組み」を議題に、20校、184チームの中高生たちが、地球環境を守るための国際的な取り決めや仕組みを構築しようと熱弁をふるいました。本校生徒は、イタリア大使、インド大使、モナコ大使、キリバス大使、ナイジェリア大使として会議に参加し、全会一致による採択を目指して、決議案の作成と調整に奔走しました。
今回の会議では、経済発展という自国の国益と地球環境の保護という国際益のバランスをどうやってとるのかが難しかったようです。議題は、全世界が同じ危機意識を持って取り組まなければ先に進まない問題であったため、決議案のスポンサー国数も通常の会議より多い数が設定されており、他国の政策との調整に頭を悩ませている大使の姿が見受けられました。また1日だけの会議で時間の制約があったため、より高いレベルの交渉力と決断力を求められたようです。
そのような中、本校から参加したA議場のイタリア大使が、事前のリサーチと他国との交渉における誠実な姿勢が評価され、HonorableMention(特別賞)をいただきました。イタリア大使を務めた二人の達成感で満たされた表情から、模擬国連会議での学びがいかに大きなものであったかを感じ取ることができました。参加者たちは今回の会議で、世界全体のために行動することの難しさを改めて実感したと同時に、より良い世界にしていくことを諦めてはいけないとの決意を新たにしたのではないかと思います。今回の会議から学んだ世界平和のために必要な視点を今後も大切にしてくれることを願っています。
(英語科:藤井)

 

参加者の集合写真です

 

イタリアチーム、特別賞おめでとう!