建学の精神
立教女学院の創立者、若きウィリアムズが日本に上陸した時、彼の心の中は希望に満ちあふれていました。日本の人々がイエス・キリストにあらわれた神の愛を知り、真の人生を生きるためにはどんなことでもしようと決意していました。その決意の一つに女子に対する教育がありました。人間がすべての神の前では等しい意味と価値をもっているのだということを女子教育を始めることで証していきました。 当時、教育は男子中心のものでした。女子も男子と同様、神の前に立って主体的に、自由に生きることを求められている、そう考えたに違いありません。
私たちは創立以来、神の前に主体的に、自由に生きることを教育の中で実現してまいりました。神から与えられた才能、資質を学ぶ者一人一人がそれぞれに伸ばし、学校で学んだ知識、経験を単に自己目的化するのでなく、他者のため、世界のため、そして神のために用いていくことを求めてまいりました。国際的な教養を身につけ、宗教的情操を養い、自主性と自立性を育てるための、様々な活動も積極的に行われています。立教女学院はこれからも、真の自由と豊かな人間性を求め続ける人格の育成に努力してまいります。
教育目標
本校は1877年にアメリカ人宣教師C・M・ウィリアムズによって設立されました。ウィリアムズの生涯は「道を伝えて己を伝えず」の言葉通り日本滞在50年間、他者のために生きました。このウィリアムズの生き方は、今なおいきいきと生徒に受け継がれ社会に貢献できる人物を育てています。立教女学院がめざす女性は「知的で品格のある凛とした女性」であります。これを5つの教育目標にまとめました。
立教女学院の教育目標
Educational Goals
- 他者に奉仕できる人間になる
To develop the capacity to serve others - 知的で品格のある人間になる
To become rich in knowledge and human dignity - 自由と規律を重んじる人間になる
To gain respect for freedom and discipline - 世の中に流されない凛とした人間になる
To acquire inner strength and stay true to one’s principles - 平和をつくり出し、発信する人間になる
To become a voice and a force for peace
この教育目標を具体的には次のように実践します。
- 毎朝の礼拝、土曜集会、ボランティア活動を大切にする
- バランスのとれた基礎学力に基づく論文作成をめざす教科教育は勿論のこと、特にARE学習、語学教育を大切にする
- 自分たちで考え、判断し、行動するために自治活動としての生徒会活動等を大切にする
- 平和教育から自分に何ができるか考えることを大切にする