「第4回 全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)」に参加しました

国際部だより

2021年1月10日(日)・11日(月・祝)に第4回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)がオンラインで行われ、本校の国際教育グループSMIS(St. Margaret’s International Society)から、計12名の生徒(高2:6名、高1:6名)が参加しました。

★生徒代表者コメント

私にとって高校生活最後の模擬国連大会は、コロナ禍によりオンライン開催となりました。zoom上で共同編集を可能にし、円滑なグルーピングやディスカッションをサポートしてくださった運営委員の皆さんや、この機会を与えてくださった先生方に心より感謝しています。

今大会では、私達は議場全体をまとめるリーダー国の1つとして活動しました。時間制約のある中、各国の主張を聞きながら、決議案を取りまとめる作業は想像以上に大変なものでした。この大会を通して、国際社会での協調の大切さと人種問題の深刻さを改めて考えることが出来たと思います。本大会で基調講演をして下さった大阪大学大学院の星野先生の言葉をお借りするならば、模擬国連大会はこれからも多くの「モギコッカー」を生み出します。私達「モギコッカー」が、これからも国際問題に正面から取り組み、アフターコロナの世界を少しでも明るい未来に変えていけるよう尽力したいと思います。
(役職:「北朝鮮」大使 高2 C.Uenishi )

★顧問コメント

1月10日(日)と11日(月・祝)に行われた「第4回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)」に本校から12名の生徒(高2:6名、高1:6名)が参加しました。
今回は、「人種差別の撤廃」を議題に、全国から450名前後の高校生たちが5議場に分かれて論戦を展開しました。ひと昔前の物理的または目に見える差別だけでなく、SNSなどを利用した攻撃者の姿が見えない差別も増えている中で、「ヘイトスピーチ」、「教育」、「レイシャルプロファイリング」を論点に、人種差別をなくすための取り決めや仕組みを構築しようと、各国大使が熱弁をふるいました。本校生徒は、北朝鮮大使、マレーシア大使、アルメニア大使、アルゼンチン大使、イスラエル大使、スロバキア大使として会議に参加し、全会一致による採択を目指して、決議案の作成と調整に奔走しました。

今回の会議は、感染症拡大防止のため、初めてオンラインで開催されました。対面での議論と異なり、その場の空気感を感じ取ったり、他のグループの様子を伺ったりするのが大変難しかったようです。通常の模擬国連会議では、積極的に議論をリードする大使を中心に意見がまとまっていくという構図が目に見えるのですが、今回の会議では、発言力のある大使もない大使も、同じ数センチ四方の画面の中に並んでいて、大国も小国も1票の投票権を平等に持つという会議の性質を表しているように感じられました。

首都圏に緊急事態宣言が発令され、多くの活動や大会が中止を余儀なくされる中、こうして安全に会議を行えるよう企画、準備してくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。参加者たちも、このような状況だからこそ世界に目を向けることが大切であり、より良い世界にしていくことを諦めてはいけないと感じたのでないかと思います。今回の会議で学んだ世界平和のために必要な視点を今後の行動に活かしてくれることを期待しています。
(英語科:藤井)