第15回全日本高校模擬国連大会に高2ペアが出場しました。

国際部だより

第15回全日本高校模擬国連大会に高2ペアが出場しました。(11月13日(土)・14日(日))

【生徒代表者コメント】

夏休み中の書類選考課題は、先生との間で提出・添削が何十回も繰り返され、課題提出後には先生から「粘り強い娘」の称号を与えられた。先生方の熱い指導から、緻密に調べ、自分の考えを自分の言葉で表現することの大切さを学んだ。出場者発表の10月から本大会に向け、新たな議題と担当国の情勢分析等の課題が課されたが、それまでとは比べ物にならない量と難易度であった。放課後にペアと相談したが間に合わず、最終的には家族の協力の下、何とか完成した。その後も、本番のスピーチ原稿や自国の主張を他国に伝える書類等の作成を必死に準備したが、会議では他国の大使に圧倒され、交渉力や英文書作成力の未熟さ、自分の無力さを痛感した。それでも、国益を考慮し、如何に国際社会の問題解決に貢献するかについて迷い考え抜いた経験は非常に有意義であり、私にとって本大会は、夢に向かって前進し続けるための原動力となる素晴らしい機会となった。SMISの活動があったからこそ、「全日本高校模擬国連大会に出場する」という夢が叶った。顧問、ペア、一緒に活動しているメンバー、そして、お世話になった全ての方々に感謝したい。(高2 Kao Y.)

第15回全日本高校模擬国連大会の出場が決定した時、模擬国連の経験値も浅く英語力も乏しい私が、全国の精鋭たちと対等に会議を行えるのか、学校の代表として恥じないように振る舞えるのか、大きな不安を感じていました。その分、事前準備には精一杯取り組み、パートナーとも何度も話し合いを重ね、本会議に挑みました。実際に会議が始まってからは夢中で頭を回転させ、言葉を選んで発言し、必死に参加しました。その中でも他校の方々の多角的な視点、論理的思考、リーダーシップ力に感銘を受け、自分自身の力へと変えられた気がします。何より今大会を通して、社会問題に対しての向き合い方、問題を解決へと導く意欲や能力を学び、自分に対する自信につながった事は、将来においても私の大きな財産になると確信しています。最後に、現在の厳しい状況下でこのような機会を与えてくださった模擬国連関係者の皆様、最後まで多大なるお力添えをくださった先生方、陰ながら支えてくれた家族、そして共に闘い支えあった素晴らしいパートナーに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。(高2 Kyoko M.)

【顧問コメント】

全国215チームの中から書類選考課題で選ばれた60チームが、「核軍縮・核不拡散」を議題に、対面議場とオンライン議場に分かれて熱い議論を繰り広げた同大会。本校ペアは、オンライン議場のオーストラリア大使として、核兵器国と非核兵器国をつなぐ役割を果たそうと、他国大使と議論や交渉を重ね、決議案の作成に奔走しました。

国家間の対立構造が明確である「核」という議題に、被爆国である日本に暮らす者としての立場を離れ、担当国であるオーストラリアの国益と平和な社会を目指す国際益のバランスを追求することは簡単ではありません。自国の主張が間違いなく決議案に盛り込まれているか、別々のグループに分かれて議論する際に交渉内容にペア間での齟齬がないかなど、会議中も常に気が抜けない状況が続きました。また自宅からの参加だったため、ペア間の意思疎通がとりにくいなど、オンライン議場ならではの困難さもあり、緊張の連続であったと思います。

夏期休暇中の書類選考課題の作成に始まり、出場が決定してからの事前準備を経て、会議当日には他国と共同で作成した決議案がコンセンサス(全会一致)で可決されるなど、今回の大会参加を通して、二人は大きな学びと成果を得ることが出来ました。この会議で受けた様々な刺激を力に変え、今後の学校生活で大いにその力を発揮してくれることを期待しています。(顧問:藤井)