ISGとは、Inclusive Study Groupの略で、日本名はインクルーシブ研究会です。

聴覚障がい・視覚障がいを中心に障がいについて学び、ノーマライゼーションの実現を意識した行動をとれる、そのような社会づくりに貢献できる、人(心)を育むことを目指します。会員が、主体的に物事を考え、社会の問題点に気づくなどして、自ら活動内容を企画・実行し、インクルーシブな社会を形成するための提案を校内外問わず発信できたらと考えています。

※画像の点字は「こうこうISG」(高校ISG)と書かれています

活動の記録

2024年度

(6/5「生徒の活動」掲載)
高校ISG(インクルーシブ研究会) 活動報告

卒業生で手話通訳士の豊田直子さんに
~簡単な手話から始めよう~ コミュニケーションを深める 「私にできること」
というテーマで講義をしていただきました。
いきなり言葉(音)のない手話と口の動きだけで講義が始まりました。
その音のない5分間の間に、参加者全員が自然と「初めまして、よろしくお願いします。」と音のない挨拶を交わしていました。このことは、驚きとともに気づきを与えていただく瞬間となりました。講義中、ときどき口の動きだけ、手話だけで話される時間がありましたが、参加した生徒の中には、「声が聞こえたように感じた。」という感想を残す生徒もいました。
講義を受けたことで、様々な障がいのこと、障がいのある方々のことを知る機会になったと同時に、社会の問題点に気づく機会にもなったようで、とても有意義な時間を過ごすことができました。
これからも知識を深め体験を積むなどして、自らがどのように行動するのか考え活動していきたいと思っています。

(7/31「生徒の活動」掲載
高校ISG(インクルーシブ研究会)×東京工科大学(聴覚障害支援メディア研究室)合同プロジェクト6・7月「サイレント・コミュニケーション」を実施しました

高校ISGは、東京工科大学聴覚障害支援メディア研究室の吉岡先生、及川先生、大学生のみなさんにご協力いただき、プログラム「サイレントコミュニケーション」(全4回)を実施しました。
プログラムの1回目から3回目までは本校マルチメディアルームと大学の研究室をZOOMで繋いでのハイブリッドの講義とワークショップ、プログラムの4回目は大学の研究室を訪問しての難聴体験でした。
ハイブリッドで行われたプログラムでは、日本手話(日本語対応手話含む)を学んで簡単な手話による意思の疎通をはかったり、聴覚障害・聴覚障がい者に関する講義を受講しました。
大学の研究室を訪問して行われたプログラムでは、様々な機器を利用して難聴体験をさせていただきました。
このプログラムを通して、研究会のメンバーはだんだんと自然に手・指が動くようになってきたように感じますし、手話が言語であるということを実感したようです。また、難聴体験を通して、聞こえにくさは個々それぞれなのだということを体感しました。
聴覚障害・聴覚障がい者への理解を深める貴重な機会となり、理解が深まったことで社会にどのような配慮が必要なのかを考える機会ともなりました。
このような学びの機会を与えてくださった東京工科大学聴覚支援メディア研究室のみなさまに深く感謝申し上げます。