教育施設
立教女学院はかつて築地に校舎がありました。1923年の関東大震災により校舎は全壊、その後現在の久我山の地に移転し、1930年に高校校舎と講堂、1932年に聖マーガレット礼拝堂が建立されました。現在の中学校校舎は2001年に、総合体育館は2014年に建て替えられたものです。
聖マーガレット礼拝堂
1932年、当時校舎建築に尽力した副校長ミス・ヘイウッドの「生徒には与えうる最高のものを」との考えのもとに建立されました。聖路加国際病院内のチャペルと同じく、バーガミニの設計によるものです。
2020年、耐震を強化したり、照明をLEDにしたりするなどの改修工事が行われましたが,チャペルの持つ趣は、建築当時のままです。
毎朝の礼拝や、入学式、卒業式で使われます。卒業生がここで結婚式を挙げることもあります。
現在礼拝堂内にあるパイプオルガンは、聖マーガレット礼拝堂建立当時からのオ―スティン社製のものに代わり、1998年新たにに設置されたテイラー&ブーディー社製のオルガンです。3段鍵盤、43ストップ、パイプ数は3000本弱にのぼります。学院のオルガニストが演奏します。
講堂
高校校舎と同じ1930年に建立された歴史ある建物です。
約600名収容可能で、毎朝の礼拝、生徒総会、講演会、学校説明会など様々な場面で使用されています。
講堂2階には、1932年から1998年まで聖マーガレット礼拝堂で使用されていたオースチン社製のパイプオルガンの一部を使って作り変えられたオルガンがあります。毎朝の礼拝で、オルガン係の高校生が演奏しています。
2021年、照明のLED化・床や天井の補強などの改修工事を終え、建築当時の美しさを取り戻しました。
高等学校校舎
建物は2階建てで、天井は高く、廊下の幅が広いのが特徴です。窓は鎖で開閉します。
教室
南側の教室からは中庭、北側の教室からは学院正門のロータリーが見渡せます。
物理室・化学室・生物室
写真は生物室です。理科は科目別に教室が用意され、専用の実験器具や薬品が豊富に揃っています。物理室・生物室は高校校舎完成当時からの教室で、大変趣があります。
音楽室
講堂舞台裏にある音楽室です。
立教女学院は、音楽教育に力を入れています。神様を賛美する礼拝には、美しい音楽があふれています。日々の礼拝で聖歌を歌うほかにも、クリスマス礼拝や入学式、卒業式でも歌は欠かせません。
家庭科室
高校校舎にある家庭科室は、調理実習で使用します。準備室にはレトロな調理器具や食器もあり、歴史が感じられます。
ヘイウッド・ライブラリー
高校校舎の中央に位置するヘイウッド・ライブラリー。かつて図書室として使われていたことから、当時の副校長ミス・ヘイウッドの名を冠してこう呼ばれています。
現在は、高校3年生のみが利用できる自習室として使われています。
正面は中庭に望み、両側に聖マーガレットと聖コロンバのステンドグラスが配置されています。部屋全体がステンドグラスを通して柔らかな光につつまれます。
中学校校舎
2001年に新校舎が完成しました。3階建で、1階から中1、中2、中3となっています。中庭を挟んで特別教室が並びます。
教室
全教室ともセントラルコートに面して配置され、明るい作りになっています。各教室の後方には、個人用のロッカーが設置されており、貴重品などの管理ができます。
理科室
ガスバーナーなどの実験器具が2人に1台用意されています。授業では毎回実験を行い、生徒の興味を引き出しています。
音楽室
音楽室の隣には、楽器庫も備えています。中学3年生では、クラス全員でマンドリンの演奏をする経験もできます。
家庭科室
中学校校舎にある家庭科室は、被服の授業で使われます。教室の周囲にミシンが配置され、生徒たちが使いやすい作りになっています。
美術室
中学生の美術の授業や高校生の選択授業、また部活動などで使用されます。
中高図書館
75,000冊余りの蔵書を備え、授業の他休み時間にも多くの生徒が利用しています。司書・司書教諭と連携し、読書指導にも力を入れています。
コンピュータ教室
中1の家庭科でコンピュータの基本を学習し、理科・社会・数学・英語・AREなど多くの授業で活用しています。
生徒ホール
中高生が利用できる食堂です。毎日の昼食は基本的にお弁当なのですが、生徒ホールで購入することもできます。日替わりランチや、麺類、パック弁当、また、校内で焼いているパンもあります。中学1年生は、4月はお友達作りのため、教室でお弁当を食べることになっていますが、5月生徒ホールの利用が解禁になると生徒ホールは中学1年生でいっぱい。ここでのランチを楽しみにしていたのでしょうね。
放課後は、パンやアイスなどのおやつ販売も行っています。
ラーニングセンター
様々な授業の場として、また放課後は自習や教員主催の教養講座の場としても利用されています。
3階建ての館内は、学習形態と利用目的に沿ってフロアを分けています。
1階のオープンラウンジでは、ICT機器の利用ができるだけでなく、地階にある資料室と連携した展示もあり、女学院の歴史に触れる機会にもなっています。
2階のコモンズフロアは、生徒同士が対話をしながら学習する、交流と相互啓発の場として機能しています。
3階のパーソナルフロアは、静粛の中で自らの目標に向けて集中して学習に取り組む場として活用されています。
校庭
グラウンド
2001年の中学校校舎建築の際、新たに整備されたグラウンドです。それまであった小道を彩っていた3本のケヤキが新たにグラウンドの中に位置することになり、いまでは運動中の生徒たちに涼やかな木陰を与えてくれています。
毎年、中高合同の体育祭はこのグラウンドで行われます。
テニスコート
オム二コートが2面あります。授業や部活動で使われています。
総合体育館2014
創立135周年記念事業として作られたもので、2014年から使用されています。メインアリーナ、サブアリーナ、多目的フロア、トレーニングスペース、プールがあります。
自然環境
広い敷地には、四季折々の草花や樹齢100年以上の木々があふれ、生徒達に、慌しい日常から離れた豊かな学びの場をつくり出してくれます。
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
立教女学院の緑の効果について
立教女学院は緑にあふれています。自然を活かした安全性の確立を目指した試みです。
緑には、緑陰と緑の蒸散による冷却効果により、暑い夏に周りの温度を下げる効果があります。
詳細は以下のPDFをご覧ください。