ISGとは、Inclusive Study Groupの略で、日本名はインクルーシブ研究会です。
聴覚障がい・視覚障がいを中心に障がいについて学び、ノーマライゼーションの実現を意識した行動をとれる、そのような社会づくりに貢献できる、人(心)を育むことを目指します。会員が、主体的に物事を考え、社会の問題点に気づくなどして、自ら活動内容を企画・実行し、インクルーシブな社会を形成するための提案を校内外問わず発信できたらと考えています。
※画像の点字は「こうこうISG」(高校ISG)と書かれています
活動の記録
2025年度
(8/21「生徒の活動」掲載)
高校ISG 手話通訳士の豊田さんに講座「私にできること」を行っていただきました
夏季休暇中、手話通訳士で卒業生の豊田直子さんに、講座「私にできること」を行っていただきました。(豊田さんは、高校ISG設立時より活動を支えてくださっています。)
講座では、聴覚障害を中心に、障害全般の障害や法の整備を含めた社会の現状についてワークショップを交えながらお話をいただいた後、手話を教えていただきました。最後に、全員が手話で自己紹介をしました。部活の合宿や英語プログラムと日にちが重なってしまい参加できなかったメンバーも多くいましたが、参加したメンバーにとって、障害についての学びと気づきの機会になったようです。
法的な整備が進むことは好ましいことですが、法的なこととは別に、様々な立場にある人の心情や行動に配慮できる、人と人の繋がりがあることが大切なのかもしれませんね。
11月には東京でデフリンピックが行われるので、この秋は聴覚障害ということに注目が集まる機会になることでしょう。それを機に、大会に出る人だけでなく出ない人でも日常に様々な障害がある人がたくさんいるという気づきや意識が広まる機会になることが望まれます。
(10/20「生徒の活動」掲載)
高校ISG 「共創デザイン×テクノロジーによる、DE&I社会の実現に向けて」というテーマでプログラムを実施しました。
富士通(株)の今村亮太氏をお招きし「共創デザイン×テクノロジーによる、DE&I社会の実現に向けて」というテーマでワークショップを含むプログラムを行いました。
初めに、聞こえない・聞こえにくい人のために、情報提供の方法の一つとして開発された「エキマトペ」という装置の、開発から実証実験に至るまでのお話をしていただきました。
開発の目的は、「ろう・難聴者をはじめとする駅をご利用のお客様へ快適な体験を提供することで、より安全安心な鉄道利用を実現するとともに、DE&Iへの相互理解の促進を目指す取り組み」ということです。開発には、聾学校に通う生徒さんたちも加わり、生徒さんたちのアイデアや意見も反映されたそうです。
次に、富士通から出ているOntenna(オンテナ)という、音を振動に変換し、音が鳴っていることを聞こえない、聞こえにくい人に知らせる、音を楽しむ装置について、ワークショップを行っていただきました。ISGメンバー一人一人にOntennaが手渡され、体験とOntennaの利用の可能性についていくつかのグループに分かれて議論しました。そして、最後に各グループの提案をみんなで共有しました。
今回のプログラムは、ISGメンバーにとって新鮮で、とても有意義なものであったようです。Ontennaを初めて手にして、振動が伝わった瞬間、メンバーから歓喜の声が上がったことが印象に残っています。
今回のプログラムとは別に、ISG顧問が、実証実験のために設置された「エキマトペ」を上野駅に見に行ったときの感想ですが、この装置は聞こえない・聞こえにくい人にとっても有効であるだけでなく、聞こえる人にとっても視覚的に情報が得られることは有効であると感じました。つまり誰にとっても有益である装置ではないかと感じました。
11月に開催されるデフリンピックの時期に、多くの駅に設置されるのだろうと想像していましたが、残念ながら、費用の面から難しいということです。この「エキマトペ」に限らず、障害と感じることが少しでも少ない社会がいいねという意識が広がり、より多くの人の豊かさに繋がる取り組みが、国や地方によって行われることが望まれます。
※DE&Iは「多様性(Diversity)」「公平性(Equ
2024年度
(6/5「生徒の活動」掲載)
高校ISG(インクルーシブ研究会) 活動報告
卒業生で手話通訳士の豊田直子さんに
~簡単な手話から始めよう~ コミュニケーションを深める 「私にできること」
というテーマで講義をしていただきました。
いきなり言葉(音)のない手話と口の動きだけで講義が始まりました。
その音のない5分間の間に、参加者全員が自然と「初めまして、よろしくお願いします。」と音のない挨拶を交わしていました。このことは、驚きとともに気づきを与えていただく瞬間となりました。講義中、ときどき口の動きだけ、手話だけで話される時間がありましたが、参加した生徒の中には、「声が聞こえたように感じた。」という感想を残す生徒もいました。
講義を受けたことで、様々な障がいのこと、障がいのある方々のことを知る機会になったと同時に、社会の問題点に気づく機会にもなったようで、とても有意義な時間を過ごすことができました。
これからも知識を深め体験を積むなどして、自らがどのように行動するのか考え活動していきたいと思っています。
(7/31「生徒の活動」掲載)
高校ISG(インクルーシブ研究会)×東京工科大学(聴覚障害支援メディア研究室)合同プロジェクト6・7月「サイレント・コミュニケーション」を実施しました
高校ISGは、東京工科大学聴覚障害支援メディア研究室の吉岡先生、及川先生、大学生のみなさんにご協力いただき、プログラム「サイレントコミュニケーション」(全4回)を実施しました。
プログラムの1回目から3回目までは本校マルチメディアルームと大学の研究室をZOOMで繋いでのハイブリッドの講義とワークショップ、プログラムの4回目は大学の研究室を訪問しての難聴体験でした。
ハイブリッドで行われたプログラムでは、日本手話(日本語対応手話含む)を学んで簡単な手話による意思の疎通をはかったり、聴覚障害・聴覚障がい者に関する講義を受講しました。
大学の研究室を訪問して行われたプログラムでは、様々な機器を利用して難聴体験をさせていただきました。
このプログラムを通して、研究会のメンバーはだんだんと自然に手・指が動くようになってきたように感じますし、手話が言語であるということを実感したようです。また、難聴体験を通して、聞こえにくさは個々それぞれなのだということを体感しました。
聴覚障害・聴覚障がい者への理解を深める貴重な機会となり、理解が深まったことで社会にどのような配慮が必要なのかを考える機会ともなりました。
このような学びの機会を与えてくださった東京工科大学聴覚支援メディア研究室のみなさまに深く感謝申し上げます。
(1/7「生徒の活動」掲載)
中学生と東京工科大学聴覚障害支援メディア研究室「サイレント・コミュニケーション体験」プログラムを実施しました
高校ISGと繋がりプロジェクトを実施している東京工科大学聴覚障害支援メディア研究室の皆さんと中学2・3年生の有志の生徒とで、11月 に2回にわたり「サイレント・コミュニケーション体験」プログラムを実施しました。
高校ISGのメンバーは準備や映像管理、後片付けなどで中学生をサポートしました。
プログラムは、大学の研究室と本校マルチメディアルームをZOOMで繋ぎ、ハイブリッドで行われました。
参加した生徒は聴覚障害、手話や指文字について学び、今まで気づかなかったことに気づくよい機会になったようです。
(2/6「生徒の活動」掲載)
高校ISG(インクルーシブ研究会)×東京工科大学(聴覚障害支援メディア研究室)合同プロジェクトzoomにて大学生研究発表の聴講、学習成果の発表をしました
12月の活動日に、東京工科大学聴覚障害支援メディア研究室と本校マルチメディアルームをzoomで繋いで、研究室の学生のみなさんの研究発表を聞き、質疑応答を行いました。
ISGメンバーは、研究発表に熱心に耳を傾け、活発に質問していました。
この分野の先端の研究のお話を聞く貴重な時間となりました。
またISGメンバーは、大学生のみなさんに向けて、様々な障がいについて自分たちが学習したことを発表しました。これまで、発表する機会が少なかったので、とてもよい機会となりました。
自ら発信することで、一層理解が深まるとともに、活動することの自覚をもったようです。
(2/14「生徒の活動」掲載)
高校ISG アイメイト協会の見学日に参加しました
1月に公益財団法人アイメイト協会を訪問しました。※「アイメイト」=「盲導犬」です。
アイメイトや視覚障がい、視覚障がい者について動画を視聴して、お話を伺いました。また、視覚障がいがありアイメイトと共に生活している方のお話を伺ったり、ワークショップに参加しました。最後は、目隠しをしてアイメイトとの歩行体験を行いました。
参加した生徒のコメント・・
「盲導犬を連れての入店を拒否されることがあるなど、
「盲導犬に触れるのは初めてで、ましてや実際に一緒に歩いてみることはとても貴重な経験だった。自分で思ったよりも犬に近づいても良いのだとアドバイスを頂いた時には、やはり信頼関係が大切なのだと感じた。」
盲導犬への理解を深めるとともに、盲導犬に対する社会の問題点に気づく機会にもなり、生徒にとって大変有意義な時間となりました。
(2/19「生徒の活動」掲載)
高校ISG アイメイト協会訪問報告会および中学3年生見学会を行いました
2月に、アイメイト協会を訪問したメンバーによる報告会を行いました。
この日は、中学3年生のISG見学会も兼ねていましたので、ISGメンバーに加え、中学3年生の見学者も参加しました。
全員で話を聞き、振り返りもしっかりと行いました。振り返りから、参加者全員にとってアイメイトやアイメイトと共に過ごされている方について、また視覚障がいについて理解を深める機会になったことが伺えました。
知ることの重要性にも気付いてもらえたならいいなと感じます。